Oasisを16年前に開店する、前年に「キリンブラウマイスター」と出合った。
ビールを飲み始めてやっと味わいながら飲めるようになった頃だった。
今まで飲んだ中でずば抜けていた。その時、勤めていたダイニングバーのオーナーに「キリンブラウマイスター」を導入したいと嘆願したがコストが高いということで却下された。そして自分の店をやる時にはぜひ出したいと思ったのである。
ビールづくりにも職人がいる。ビールに関するあらゆる知識とノウハウ、そして微妙な味や香りを判別できる才能を持った者。それがドイツ専門養成機関を卒業し、称号「ブラウマイスター」を与えられた男である。
彼の名は金子聡氏。彼が今から18年前にその頑な理想に沿って、素材の選別から仕込み、熟成にいたるすべてを、ただ一人で仕上げた 「キリンブラウマイスター」。
その金子さんが昨日、Oasisに初めて来てくれた。そして私の出した「キリンブラウマイスター」を注ぎかたがうまいといい。そして一緒に来られた金子さんの同期で伝説の銀座「ブラウマイスターハウス」の元マネージャーの方からグラスの管理を褒められた。お店をやっていてよかったと思える瞬間だった。
http://www.kirin.co.jp/brands/braumeister/meister/index.html