池袋Bar OasisのBlog

池袋・バー・Oasisのオーナーと林 (元上田店長と元スタッフ児玉くん)のつぶやき

ザ ・ファーキン 10年& ブラックスネーク VAT No.7 2nd VENOM

 

先月の銀座の試飲会でよかったものが
2本入荷しましたのでご紹介します!

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ザ・ファーキン 10年 シングルモルト ウイスキー 48.9(写真右)
いつも親しくしてもらっているRobinさんが「ザ・ファーキン・ウイスキー・カンパニー」という会社をパートナーのマイクさんと立ち上げ、そのウイスキーの第1弾です。


熟成可能と思われる最小のファーキン「Firkin」と呼ばれる41リットルの樽を使用し、色々なウイスキーと様々な樽を組み合わせ、熟成させ、彼らが最良と思うウイスキーを提供したいという事だそうです。


「ザ・ファーキン・テン」で原酒はスペイサイドでもっとも知られている蒸留所のウイスキーで、その蒸留所としては一風変わってマデラ・バリックで熟成されています。
味わいは、10年の熟成でありながらしっかりとしたテクスチャーで広がりあり、ドライ・フルーツやフレッシュ・フルーツ、甘くクリーミーモルト、長い余韻、全体的にバランスが良く飲み飽きしない味わいです。

ザ・ファーキン・ウイスキー・カンパニーは、30年間ディアジオ社に勤務、その間クラシックモルト・シリーズ、レア・モルト・シリーズ、ジョニーウォーカー ブルー・ラベルなど数々の有名なシリーズを手がけてきた「マイク・コリングス」さんと、ロウ・カスクやブラック・スネーク等のシリーズでお馴染みの、ブラックアダー・インターナショナル社のロビン・トチェック氏によって設立されました。

 


もう一本は、Robinさんのブラックアダーのブラックスネーク VAT No.7 2nd VENOM 57.5(写真左)です。


ブラックスネークシリーズは、ファーストフィルのバーボンバレルで熟成された単一蒸留所の選び抜かれた原酒3樽を、シェリーバットに詰め替えて1年以上熟成の後2/3を取り出してボトリングされます。
そしてシェリーバットには再び2樽の原酒で満たされ次のボトリングを待ちます。これは以前の原酒が少しずつ残り熟成を重ねて行という事だけではなく、良いウイスキーをお客さまに届けたいというロビン・トゥチェック氏の精神もまた引き継がれ、思いが厚く重なっていく事と言えるでしょう。取り出された2/3のウイスキーはヴェノム(VENOM= へびの毒の意味)と呼ばれ、順番をつけてファースト・ヴェノム、セカンド・ヴェノム、サード・ヴェノム…と呼ばれます。つまりこのVAT(ヴァット)7、セカンド・ヴェノムとは、7番のシェリー・バットから2番目に取り出されたウイスキーという事です。そしてこのシェリー・バットは、もとに詰められていらシェリーにより種類が異なり、本来の樽の個性の特徴と相まって同一シリーズながら異なる味わいを作り出しています。
このブラックスネークは、ペドロヒメネスの樽が使用され、香りは、プラムやレーズン、蜂蜜と上品な麦と樽のニュアンスが見事に融合しています。口中では、柔らかく優しいタッチでオイリー、チェリーや蜂蜜・ココアなどを伴い厚みもって広がります。そして、スパイスと上品なモルト、心地よい苦味がとても長く続きます。