池袋Bar OasisのBlog

池袋・バー・Oasisのオーナーと林 (元上田店長と元スタッフ児玉くん)のつぶやき

木内酒造/手造りビール!

二月も残り僅か、この厳しい寒さもあと少し辛抱すれば春がやってきます

まぁ暦で春になったからといって暖かくなるとは限りませんが(笑)


さて、今回のブログは先月22日に姉妹店エールハウスのお客様と一緒に行ってきました茨城県鴻巣にある木内酒造(常陸野ネストビール)でのビール造りレポートです!



木内酒造ではスタッフの指示の元、手軽に簡単に自分達の手でオリジナルビールが造れます(詳しくは↓)
http://www.kodawari.cc/?jp_home.html


工房では日々、様々な方がビール造りにいらっしゃいます


その中から毎月1つ、「マンスリーベストビール」が選出されるのですがエールハウスは去年の2月にチャンピオンとして選ばれました! 毎月1つのベストビールが選ばれるという事は一年で12組のチャンピオンがいる事になります そこで12組の中で更に一番美味しいビールを決めよう!、、と「手造りビール大賞」なるものも開催されています


今回はその手造りビール大賞に出品する為のビール造りです(造るビールはアールグレイIPA



当日、AM9時に池袋エールハウス前に集合して車にて茨城は木内酒造まで向かいます

途中PAで休憩を挟みつつも2時間余りで到着 この日の天候はあいにくの雨

蔵造りの建屋が良い雰囲気ですね


到着したのが予約時間の15分ほど前、スタッフの方に案内され工房へ

すこし小振りな釜が8つ並んでいます この中の2つを使用してオリジナルビールを造って行きます

始めに進行シートでビール造りのスケジュールを確認します

全員確認した後、早速ビール造りスタートです!


まずは使用する麦芽の計量とその粉砕です

使用する麦芽はペールモルトミュンヘンモルト、クリスタルモルトの3種類

分量は前回と同じなので決められた量を慎重に計って行きます、、


続いて麦芽の粉砕

専用の機械にて粉砕

そして粉砕した麦芽を糖化釜に投入します

ちなみに今回ビール造りに同行したスタッフは僕一人、しかも今回が初のビール造りともあって勝手が分かりません、、(汗)なのでビール造りに何度も参加しているエールハウスの常連様方にほぼお任せ、丸投げ状態です(笑)

お陰さまで終始スピーディー!


中を掻き混ぜつつ、釜の温度を65度まで上げて行きます

釜の構造上、場所によって温度のむらが生じるのですが、そのむらを無くす為、釜の下層に溜まった温度の高い麦汁を一旦取り出し、再度釜口から注ぐ「循環作業」も合わせて行います

地味な作業ですが大切な行程です

Mさん、目が真剣です、、


温度を65度まで上げたらその後40分、糖化の為の間隔をおきます

その間、皆さんはというと、、

飲んでます(笑)

Kさん、雰囲気出てます


木内酒造の中にはこういったカウンターバーや食事処などがあり、休憩時間もいろいろと楽しめます!

お酒を楽しんでいる内に、あっという間に40分経過

工房に戻り、ちゃんと糖化が成されているかの確認です


確認にはヨウ素溶液を使用します(紫色に変われば糖化不十分)

反応なし!うまく糖化されている証拠です

糖化された麦汁を味見させてもらいました

よっぽど美味しかったのでしょうね、Kさん満面の笑みです(笑)


無事、糖化作業を終えて続いての行程

マッシュアウト(酵素の働きを止める)のため温度を76度以上に上げ その後、濾過の行程へ

先程の循環作業を10分ほど行います

釜の中部には麦芽の層が形成され、それがそのままフィルターの役割をして循環作業により不純物を徐々に濾過していきます


十分濾過したところで続いては沸騰釜への麦汁の移動です

釜下部から麦汁を取り出しつつ、上からは表殻層が湯面から出ないよう温水をジョーロで注ぎます(表殻層が湯面から出てしまうと中にエキス分が残ってしまいます)

麦汁を沸騰釜へ移し終わったら残った麦芽粕を取り出します

後の洗浄の為にも入念に、、


糖化釜を綺麗に洗浄したら 続いてホップの投入です!

まずは使用するホップの計量から

麦芽の計量と同じく、正確に計っていきます

ちなみに使用したホップは2種類、チヌークとケントゴールディング

この2種類を100度に熱した釜に3回に分けて投入

全部入れ終わるのに約35分かかります

その間、昼食タイム!


前文で紹介したように、酒造の敷地内には食事処が隣接しており 工房まで食事をデリバリーしてもらえます

注文していたのは蕎麦御膳

食後にはデザートも用意されていました

食事を終えて一休み、、

何だかここだけセレブな空間です(笑)



それぞれに食後の一時を満喫したあと、いよいよ最終行程です

今回、造ったビールのスタイルはアールグレイの茶葉を副材料に加えた「アールグレイIPA

要のアールグレイ茶葉の投入です

茶葉を網袋に入れ紐で口を結び、釜に吊るします(紅茶のTバッグみたいな感じです)

茶葉をセットし、所定の時間抽出させます

その後、酵母が活動しやすい温度まで瞬間冷却して味の最終確認



、、ほんのりアールグレイ、、 アールグレイIPAの基準が分からないので何とも判断しづらい所ですが(笑) 全員一致でOKが出たのでここで全行程終了です!

麦汁を取り出し、仕込み作業が終わりました

この後の醗酵、熟成、ボトリングは酒造スタッフの方が行ってくれます


予定していた時間より30分ほど早めに終了した為、その時間で各自お土産コーナーで買い物タイム

木内酒造ではビールの他にもワイン、日本酒、焼酎、梅酒など様々なお酒を造っています 陳列されたそれぞれのお酒を観ているだけでも楽しめます


ちなみに今回仕込んだビールが出来上がるのが3月の上旬、オアシスとエールハウス両店で飲めますので 是非、出来上がったアールグレイIPAを味わって頂きたいものです!


最後に、今回参加して頂いたお客様との集合写真を一枚!